前提として鞄は合理的な道具である。目的によって形、ポケット数、大きさ、持ち方、ディティールを決定する。それはルイス・サリヴァンが残した「Form
follows function(形態は機能に従う)」に通づる。そしてWONDER
BAGGAGEの鞄は持つ人の新しい可能性を生み出すための相棒となる鞄でありたいと願う。使い込むことで持つ人の人生と共に歩み、味わいを重ね、自分という存在を確認できるような道具であること。私達の開発はコモディティ化されやすい市場において、オリジナルであること、その為に選び抜かれた素材、仕様を考える。ミース・ファン・デル・ローエの言う「God
is in the details.(神は細部に宿る)」を目標としている。
私達は鞄の合理性に加え、使い込むことによって生まれる、鞄と人との距離、愛着といった見えない価値も兼ね備えた鞄を生み出すことを目指している。